15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/01(水) 23:20:34.43 ID:rpW5S4RD0
セルヤへの道中にある峠道は深く生い茂った森が日の光をさえぎり薄暗い
だが、道はなだらかで広く取られている。街道の一部分には時折日が差す箇所もあり
ぬれた敷石がきらきらと光を放っている。
「なるほど、整備はされてるようだな。王が変わって随分と治世が行き届くようになったらしい」
「なんでぇ?ルイ来たことあるのか?」
「まぁな」
「え、ルイさん来た事があるんですか?」
「昔の話だ」
「へぇ、私より若く見えるのに……それに王が変わったのって私が小さいころのハズ」
「なぁに、ただの若作りの爺だからな」
「うるさい、貴様に言われたくはない」
モンドの発言に即座に切り返すルイテル。見た目は普通の青年だ――10代の少年といわれても通じるほど――
見た目は若い、だが発言の端々を取ると、実年齢はわからなくなる。
「ま、見た目"は"だからな」
「誰に対して言っている」
「さぁて、誰だろうね……」
そんなやり取りを見守りながら後ろをあるくアリアンノ
だが、その前の二人が急に歩を止める。
「あの、どうしたんですか?」
「こりゃ、珍しいな」
「あぁ、海が近い上昨日の雨だからなこちらまで出てきても珍しくはない」
「だが、コイツァもう少し南の地域にいるヤツじゃなかったか?」
「さぁな、普段どおりなら害はないがコイツは……」
視線の先には亀がいた、ソレは通常の亀大きさをゆうに超えた巨大なものだ。
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