43:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/01(月) 20:50:07.50 ID:h+NVSQ4O0
「儀のためにコイツを混ぜるからな」
そういって赤い鉱物を取り出す。見た目はまるで赤い琥珀のようだ
「めんどくせぇ工程がまだあるのかよ・・・」
「面倒なのはコッチだけだもう一本はある程度は普通だからな。そろそろ休憩も終わるぞ」
「へいへい」
――交易都市セルヤ
フリンシ帝国の首都の南東に位置するセルヤはこの国で一番の経済都市だ。
首都に近いことと海上交通網に加え4つの街道が通るこの都市には多くの商会・商人が集まる。
フリンシの者だけではなく、他国の商人や果ては亜人までもがこの町を行き来しているのだ。
街の周囲には連なるようにいくつかの町や村がある、中でももうひとつの街といえるのが軍都市リスヴィオだ
セルヤが発展するまではこの都市が交易も担っていたのだが、港の収容能力や軍を置くためのキャパシティから
交易機能がこの都市に移った。いわば姉妹都市の妹といったところだろうか。
そして、この都市に不似合いな軍人がひとつの商館の戸をたたく
「いらっしゃいませ、軍人の方は珍しいですね。荷物の発送か何かですか?」
「こちらはカルノー商会でよろしいですか?」
「はい、お届け物から異国の珍品までカルノー商会ですっ」
受付嬢は満面の笑みで軍人に答える。
だが、軍人は厳しい表情を崩さない
「至急商会長に面会したい」
「お約束はおありですか?」
「いや、至急だ。黄色の場合が発生したといえばわかる。そう伝えてくれ」
「かしこまりました」
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