過去ログ - 商人?いいえ何でも屋です。
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55:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/24(水) 19:28:24.16 ID:XiDivb710


朝もやの掛かる山中に一見普通の山小屋がある。
登山客と行ったものは無いにせよ、樵や山菜などをとりに来る地元のもの
街道を通っていて夜を迎えてしまった者にとっては欠かせないものだ。
今日もその小屋には客がいるようだが、その格好などは少し違っている。

「動いたか」

山小屋に降り立った鳩を放しながらつぶやく人影がひとつ
中から二人さらに人影が現れる。

「おやぁ?どうやら動きがあったみたいですねぇ」

「おう、やっと出番か随分待たせてくれるじゃねぇか」

でてきた二人がそれぞれ好きに言葉を発する。
ソレをとがめるように先に外にいた男が声を発する

「随分と寝坊だな、そろそろ仕事の時間だ」

「ったく待たせすぎなんだよ。わざわざ待ち伏せなんぞせずにコッチからたたきつぶせばいいだろうが」

片方がそのようなことを言うとぎろりとにらみを利かせながら「馬鹿が」とつぶやく

「あぁ?馬鹿つったな?」

「まったくディクソンさんはもう少し考えたほうが良いですねぇ?」

「お前もか」

「そんなことをしてみろ、あの街で我らも足止めを食い最悪さらし首だ」

「軍のヘタレ共なんぞ俺一人で」

「万単位で詰めてる全兵士を全員倒せるのか?」

「それは……」

「なら山中で3人、いや事実上二人を殺った方が手っ取り早い」

「殺すんなら多いほうが良いんだがなぁ」

「いやぁ、それで捕まったり殺されたら元も子も無いじゃないですか」

「俺様が捕まるわけねぇだろ」

「言ってろ」



朝靄の掛かる街道には三頭の馬が駆けていた。
街道として整備されてはいるが山の中の道は決して広いとはいえない。
まして片側だけの通行であるはずが無いので通常は馬を駆けさせることは禁じられていた。

「大丈夫なんですか?こんなに馬を走らせて」

中央の馬に乗ったアリアンノが大声で叫ぶ。
それに答えるように先頭を走るルイテルが馬に鞭をいれさらに隊列は加速する。

「ったく、何あせってやがんだか」

つぶやきながらも三頭の隊列はさらに加速しながら山中を駆け抜けてゆく





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