57:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/24(水) 19:29:19.40 ID:XiDivb710
三頭がひたすら道を行く、山をひとつ越え次を越えればセルヤへと至る道中
たまに驚いた顔で樵や猟師がこちらを避けるのを飛び越えながらもその脚を止めない
「この先で待ち伏せだ。数は3人か?」
「あいよ、どうする?先行するか?」
「頼む、いつでも抜けるようにしておけ」
「えっ?どういうことですか?」
「コイツは結構鼻が利くんだよ、待ち伏せされてっから驚かないように準備しときな」
「えっ、あのっ」
「脚が鈍ってるぞ。ビビることは無い俺たちで処理するあと20分ほどで接触するからよういしておけ」
「はっ、はいぃ」
朝からの走りとおしでアリアンノには明らかに疲労の色が見える。
だが、ここで脚を止めるわけにも行かぬ徒歩なら一日二日かかる道を6時間程度で行こうというのだから無理ははじめから承知だった。
まして、一般人の少女を連れているのだからなおさらだ
「おい、ちょいと休みを入れねぇか?嬢ちゃんが」
「休みを入れるにしても相手から近すぎる場合によっては感づかれる距離だからな」
「馬で20分だぜ?」
「俺が感づいてるんだ、相手にそういうのがいないとも限らん」
「いや、俺だってケツがいてぇんだが」
「街に着けばな、あと3時間って所だろう」
「ゲロゲロッ」
「文句を言う前に準備しろ何のために渡したと思ってる」
「あいよ、つってもいつでも抜けるし弾もはいってらぁ」
「セィフティをはずし忘れるなよ」
「素人じゃねぇっつーの。てめぇこそ腰だけじゃなくてその肩からかけてる物騒なもん使う気かよ」
「保険だよ」
――
「来るぞ、もうすぐだ」
「ここまで近けりゃ俺にもわかるっての」
「準備はできてますからいつでもどうぞ」
山の街道の出口付近の大きくカーブしている藪の中から馬に向けてボーラが飛び出す
だがその役目を果たす前にボーラは地へと叩き落される。
「なんだ?はじけ飛んだぞ!?」
驚く間にも馬はこちらへ近づいてくる。先頭の男が片手を話し何かを構えている瞬間
雷鳴が山中へとどろいた。
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