74:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/28(日) 18:43:19.39 ID:S4PCQPO50
「ふむ、岩が邪魔だな」
準騎士が手を頭に当て、少し考えるしぐさをする。
お供の兵士はその様子を見て、一言
「ここはロレーヌ様のお力でなにとぞ」
思考がまとまったのか、準騎士と思しき竜から二投目が放たれる。その槍も同じく目標を捉えることは無く岩へと突き刺さるだけだ。
だが、次の瞬間強烈な音とともに岩が砕け散った。
「岩が吹き飛びやがった」
「魔法の……爆砕槍ですね」
「なんでぇそりゃあ?」
「投槍に魔力をこめて投擲するんです。するとやりに着いている玉が刺さった後に爆発する者です
本来は攻める城戦なんかでもっと大きなものが使われるのですが」
「成程、そんなものまで用意してるってこたぁ連中殺る気しかねぇってことか
しかし、参ったな。この様子だと降りてきてくれそうにもねぇし」
打つ手無し、さらに二発の槍が自身の岩場へと突き刺さり岩を削る。
破片と土煙が二人を襲った。次は上空に傘となる岩も無い。
「嬢ちゃん、まだ俺は動けんから逃げな」
「でも」
「簡単にはやられねぇよ」
上空から槍が振り下ろされる。痛むからだに鞭を打ち、右腕を持ち上げる
一直線に彼らに向かっていた槍は空中で爆発四散した。
「な?あんだけでかけりゃ撃ち落すぐらいできらぁ」
涙目になっているアリアンノの顔をひとなでし、言い聞かせるように自分から離れるように言う。
打ち身の体も少しはマシに動くようになってきた。まだ何とかできる
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