過去ログ - ジャイロ「最強のスタンド“キング・クリムゾン”を手に入れたぞ」
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59:ディアボロ ◆LzFfkxZBAY[saga]
2013/04/28(日) 13:24:19.72 ID:+kv0hHOS0
 時は遡りネアポリス王国。1人の男が牢に収監されていた。その名もシーザー・A・ツェペリ。

ジャイロ「お前がシーザー・ツェペリか」

シーザー「…………ジャイロ・ツェペリ」

 ネアポリス王国一の家具職人の息子として生誕したシーザー。
 ネアロポリス人らしい父親の姿は、彼にとって理想的な人物であった―― 10歳のあの日までは。
 その日、父親は突如、シーザーや弟・妹たちを置いて、黙って蒸発をしてしまう。
 母親はすでに他界し、残された生活費も、遠い親戚という名の詐欺師に騙し取られてしまった。
 理想的だった父親が謎の蒸発をし、大人たちによってすべてが引き裂かれたシーザーは、青春と未来を放棄&世の中に絶望するまでに性格が荒れまくり、盗み・強盗・喧嘩・放火の殺人以外の犯罪をやりまくるなど、王族護衛官ですら恐れられる程のワルに堕ちまくってしまう。
 無論、波紋の素質の片鱗はありまして、普通の人間相手に無意識にそれを発動してしまうなど、もはや鞘が全然ない状態の斬りまくるだけの刀状態になっていた。

 ところが、シーザーが16歳になったある日。
 ある街中で父親の姿を見かけてまして、彼は、殺意と憎悪の気持ちで父親を追跡していくのだが、たどり着いた場所は、聖人の遺体が眠っている最中のあのコロッセオの地下だった!!
 だが、何も知らなかったシーザーは、聖人の遺体にあったダイヤモンドに手をかけようとしたその時、父親が大急ぎで息子のもとへ駆けつけるなり、すぐさまタックルをしてシーザーを助けることに成功したのだ。
 なぜなら、このダイヤモンドこそが 聖人の遺体の罠でして、柱の中から出現した無数の小型フック付ワイヤーで、罠に嵌った相手を捉えて柱の中に飲み込んで食すという残酷な仕掛けが施されているからだった。
 シーザーの父親の、自らの命と引き換えの行為により、息子のシーザーは助かった。
 だが、その代わりに、父親は罠に捉えられてしまい、柱の中へ飲み込まれていた。
 父親は最期に、この事をネアポリス王国のグレゴリオに伝える様にとシーザーに伝言を託し、目の前にいるのが自分の息子であった事実を知らずに生涯を閉じてしまうのだった。
 非情なる父親の最期を目の当たりにしたシーザーは、祖父のツェペリの行方、父親がその意志を受け継ぎ波紋の研究に生涯をかけていた事、この遺跡を発見し聖人の遺体を手に入れる為に世界中を旅していた事、家を黙って出たのはこの恐ろしい事に息子たちを巻き込みたくなかったからという事実を知り、この波紋の道を歩む決意を固めたのであった。

ジャイロ「オレは今からスティール・ボール・ランレースに出る」

シーザー「それがどうした?」

ジャイロ「いまからオレはお前と決闘を行う」

ジャイロ「オレが勝ったらお前はオレの言うとおりに動け」

 その申し出を承諾したシーザーを牢から出すと2人は戦いを始めた。

シーザー「おれの精神テンションは今! 貧民時代にもどっているッ! 父が聖人の遺体のワナに殺されたあの当時にだッ! 冷酷! 残忍! そのおれがきさまを倒すぜッ」

シーザー「シャボン・カッターッ!!」

ジャイロ「無駄ァァ」

 ジャイロの鉄球がシーザーの波紋を打ち砕いた。

シーザー「くッ……」

ジャイロ「たいていの人間は心に膳のタガがあるッ!」

ジャイロ「そのため思いきった行動がとれねえッ!」

ジャイロ「すばらしい悪への恐れがあるんだッ!」

ジャイロ「だがおめえはどうだ?」

ジャイロ「冷酷! 残忍! うってつけだ」

ジャイロ「お前じゃオレに勝てない」

シーザー「うるせえッ!」

ジャイロ「……」

ジャイロ「最初にキノコを食べた者を尊敬する……」

ジャイロ「毒かもしれないのにな……」

ジャイロ「ただの幸運なバカがたまたま食べたら大丈夫だったのか……?」

ジャイロ「それとも……」

ジャイロ「飢えで追いつめられた必死さが切り開いた発見なのか」

ジャイロ「『飢えなきゃ』勝てない」

ジャイロ「ただし今のお前なんかよりずっとずっともっと気高く『飢え』なくちゃな!」

シーザー「……」



 シーザー・A・ツェペリはジョイロ・ツェペリがアメリカに行く前日に脱獄した。


 ちなみにシーザーもジャイロと同じく悪魔の手のひらでスタンドを発現するのであった。そのスタンドとは↓+2


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