5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/04/25(木) 20:06:32.78 ID:xPan1uB20
二人の約束の時間から1時間程が過ぎていた
ランチで賑わっていた店内は麗らかな昼下がりを過ごす数人のみとなっていた
通りには一定間隔でソメイヨシノが植えられていた
花見客の喧騒もなく、穏やかな時間の流れを楽しめる密かな名所
泉のとっておきだった
もちろん教える相手は選んでいる
「急に客先から連絡が」
男の言葉を泉がさえぎる
「いいよ。怒ってないから。あと今日は仕事の話はしないで」
泉はプロデューサーに静かな視線を向けそういった
両肘をテーブルに乗せ、絡ませた指にその細い顎を乗せる
「それよりもこれからどうしようか」
泉が小さく首をかしげる
彼女の白い頬に薄く桃色がさしていた
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