過去ログ - モバP「こうして僕の新婚生活は始まった」
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2013/04/25(木) 23:08:40.26 ID:J/JRU+J60
幸子「何ですか、何なんですかこれは!
視線は上の空、ステップはたじたじ、背筋だって全然伸びてない。
こんなのボクの可愛さを、ぜんぜん引き出せてないじゃないですか!」
幸子は激怒した。とても心地良い怒りだ。
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2013/04/25(木) 23:09:51.49 ID:ujUwHnWpO
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2013/04/25(木) 23:10:43.82 ID:J/JRU+J60
『プロデューサーはさ、アタシの事応援してくれるって言ったよね。
アイドルになれば、アタシはもっと皆の事応援できるからって』
しかし子供の頃の宝物が大人の目には色あせて映るように、もはや僕は何事にも怒る事は出来なかった。
その代わりに絶望を積み重ねる。絶望は心を温めてくれる。
以下略
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2013/04/25(木) 23:28:08.64 ID:J/JRU+J60
◆
思考は一瞬、彼女が僕を突き飛ばす。かつては―――を込めて僕を見ていた視線がこの身を射抜く。
解っていた筈だ、なのに何故こんなにも身体が重い。
以下略
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2013/04/25(木) 23:30:09.83 ID:J/JRU+J60
それは甘い夢。
少女ならば誰もが一度は願う甘い夢。
好きな人が自分を選んでくれるのだと、その人と幸せに暮らすのだと、やってくるかもしれない幸せな夢。
好きな人の腕に抱かれ、好きな人に口付けされ、同じ時間を過ごしたいと願うそんな夢。
だけど、その夢はもう見る事は出来ない。
以下略
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2013/04/25(木) 23:32:31.93 ID:J/JRU+J60
『ファーストキスだったんですよ』
それはぼくの遺言であり、
それがぼくの産声である。
以下略
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2013/04/25(木) 23:35:14.67 ID:J/JRU+J60
◆
騎士は平原で一人の女性と出会った
溢れんばかりの美 [妖精の申し子]
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2013/04/25(木) 23:36:44.58 ID:J/JRU+J60
◆
「すみません……すみません……! 私がいると……みんな不幸に……」
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2013/04/25(木) 23:38:23.13 ID:J/JRU+J60
「あの……す、すみません……! 謝ってばかりで……すみません……」
幸子「遠慮なんてする事ありませんよ! 何と言ってもボクの名前は幸子ですから」
『目指せ新人王! 目標は高く持たなくっちゃ。ね、プロデューサー』
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2013/04/25(木) 23:40:32.61 ID:J/JRU+J60
「今回のオーディション本当は出れないはずだったんです。でもマネージャーに無理を言って捻じ込んでもらって」
幸子「へえ、思っていたよりも融通が利くんですね。ボクが出ていれば優勝は間違いありませんが、今回は譲って差し上げますよ。
何と言ってもボクはカワイイですからね。幾らでもチャンスはあるんです。
カワイイ僕が保証してあげます。きっとあなたも、僕の出ない今回ならば合格できますから」
以下略
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