過去ログ - モバP「こうして僕の新婚生活は始まった」
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38:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/04/25(木) 23:44:42.90 ID:J/JRU+J60
  「えっ、出場は取消し? 先輩アイドルが出るからってそんな、待って下さい」


 アイドルのオーディション控室、其処には様々な人種が存在する。
出番を待ち望むアイドル/世話をする付き人/送り迎えをするマネージャー……
以下略



39:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/04/25(木) 23:47:02.68 ID:J/JRU+J60
  「今日の為に幾つも今後のスケジュールをキャンセルして頂いたのに、やってみなくちゃ分からないじゃないですか!
   そんな、マネージャー。疫病神だなんて言わないで下さい」

 今日のオーディションの本命は[プロジェクト・フェアリー]。
新世代を担うとの触れ込みで961プロダクションが育て上げた隠し玉のお披露目であり、僕だけではなく幾人もの業界関係者が偵察に来ている。
以下略



40:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/04/25(木) 23:48:43.17 ID:J/JRU+J60
  『人の事持ち上げて、期待させるだけさせておいて、
   デビューすらさせて貰えないだなんて……どれだけ残酷な事しているのか、分かってるの?』

 業界内では珍しくも無い光景。幾度眺めても僕は怒りを覚える事は無い。
その代わりに決して絶える事のない呪詛が、より一層強く胸の内でこだまする。
以下略



41:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/04/25(木) 23:50:48.62 ID:J/JRU+J60
幸子「謝りなさい!」

 その瞬間、全てを吹き飛ばす烈風が吹き荒れた。

幸子「さっきから黙って聞いていれば、何なんですかその物言いは。彼女に謝りなさい!」
以下略



42:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/04/25(木) 23:53:14.09 ID:J/JRU+J60
幸子「部外者は口を挟むなですって? ならばアナタが出て行きなさい!
   ここはアイドル達の控室です。アイドルにはファンを笑顔にする義務が有ります」

 小さな身体で巨人の様に、儚げな少女を背に隠した。

以下略



43:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/04/25(木) 23:55:37.19 ID:J/JRU+J60
 とても心地良い怒りだ。
なんとも素晴らしい気高さだ。
幸子は既にアイドルだったのだ。


以下略



44:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/04/25(木) 23:58:29.71 ID:J/JRU+J60


  ―――は彼女に花冠を編み

  腕輪と芳しい帯も拵えた
以下略



45:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/04/26(金) 00:00:37.75 ID:qMigc3jZ0


  『どうしてですか? ボクが何か悪い事をしましたか。
   プロデューサーの気に障る事をしましたか? 怒られるのは仕方ありません。
   嫌われても構いません。だけど、せめて理由だけは教えてください』
以下略



46:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/04/26(金) 00:02:24.58 ID:qMigc3jZ0
 それは甘い夢。
プロデューサーならば誰もが一度は願う甘い夢。

  『裏切ったんですね。ボクの、ボクの気持ちを裏切ったんですね。
   プロデューサーの事を……信じていたのに……
以下略



47:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/04/26(金) 00:04:45.87 ID:qMigc3jZ0
 決して絶える事のない呪詛が、新たに刻まれる。絶望が積み重なる。
幸子に翼が生えた時、欲しい物は何でも手に入ると思った。

  『もっとボクのことを考えてください! 24時間でも足りませんよ!』

以下略



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