過去ログ - モバP「こうして僕の新婚生活は始まった」
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43:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/04/25(木) 23:55:37.19 ID:J/JRU+J60
 とても心地良い怒りだ。
なんとも素晴らしい気高さだ。
幸子は既にアイドルだったのだ。


以下略



44:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/04/25(木) 23:58:29.71 ID:J/JRU+J60


  ―――は彼女に花冠を編み

  腕輪と芳しい帯も拵えた
以下略



45:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/04/26(金) 00:00:37.75 ID:qMigc3jZ0


  『どうしてですか? ボクが何か悪い事をしましたか。
   プロデューサーの気に障る事をしましたか? 怒られるのは仕方ありません。
   嫌われても構いません。だけど、せめて理由だけは教えてください』
以下略



46:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/04/26(金) 00:02:24.58 ID:qMigc3jZ0
 それは甘い夢。
プロデューサーならば誰もが一度は願う甘い夢。

  『裏切ったんですね。ボクの、ボクの気持ちを裏切ったんですね。
   プロデューサーの事を……信じていたのに……
以下略



47:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/04/26(金) 00:04:45.87 ID:qMigc3jZ0
 決して絶える事のない呪詛が、新たに刻まれる。絶望が積み重なる。
幸子に翼が生えた時、欲しい物は何でも手に入ると思った。

  『もっとボクのことを考えてください! 24時間でも足りませんよ!』

以下略



48:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/04/26(金) 00:09:30.09 ID:qMigc3jZ0


  「私にそんな大事な事聞かせてどうするつもりですか……いぢめですか……」

 幸子が天使過ぎて辛い。
以下略



49:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/04/26(金) 00:13:03.26 ID:qMigc3jZ0
  「しゃべるの……苦手なんです……」

 オフィス街に存在する、看板の無いビル。その中にある看板の無い店。
僕はトークタイムを注文し、幸子の知人であるらしい背の高い店員を指名した。

以下略



50:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/04/26(金) 00:14:44.18 ID:qMigc3jZ0
  「Pさんだったら、なんとかしゃべれます……
   親戚に誘われて……メイドは一回だけって話だったんですけど……」

  『今日はさ一緒に―――の試合を見ようと思ってね。
   もー駄目だよ―――、そんな小さな声じゃ。大丈夫、怖くないよ。
以下略



51:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/04/26(金) 00:17:25.18 ID:qMigc3jZ0
 こちらの口が重くなるにつれ、何時しか話題は伏し目がちな店員の身の上話となっていた。
もっとも話が弾むはずも無く、店員がぽつり、またぽつりと途切れ途切れにつぶやくだけではあったが。

  「心が……折れますけど……
   仕事は大変だと思うんです……それがいいですか……そうですか……」
以下略



52:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/04/26(金) 00:19:58.61 ID:qMigc3jZ0
  「―――ちゃんヘルプありがと〜。Pちゃんいらっしゃいだにぃ」

 背の高い店員がやって来た。
これ幸いとばかりに伏し目がちな店員が逃げ出そうとしたので、追加のトークタイムを注文し彼女を指名する。

以下略



53:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/04/26(金) 00:24:20.25 ID:qMigc3jZ0
 結論から言えば、幸子の引き抜きは無理だった。
幸子の所属していた事務所は不正経理が発覚して潰れてしまったし、幸子本人も移籍に乗り気だった。
何も問題は無いかと思われたが、僕の所属する事務所が幸子の身請けを拒否したのだ。
幸子の大爆発は既に噂が広まっていた。
今後もトラブルを引き起こすであろうアイドル見習いを、受け入れる事務所があろうはずもない。
以下略



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