過去ログ - モバP「こうして僕の新婚生活は始まった」
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2013/04/26(金) 09:11:59.31 ID:qMigc3jZ0
決して絶える事のない呪詛が、新たに刻まれる。絶望が積み重なる。
そう僕達はもはやとっくに抜け殻だったのだ。
かつては果たすべき願いを持ち、誇りある魂を持っていた。
夢見るような日々……
だが、それは既に過去の話でしかありえなかった。
以下略
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2013/04/26(金) 09:25:32.47 ID:qMigc3jZ0
幸子「もっとボクのことを考えてください! 24時間でも足りませんよ!
必ず、必ず振り向かせて見せますから!」
そしてこれが後に[天使]と呼ばれ、芸能界を蹂躙する事になる伝説の幕開けであった。
以下略
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2013/04/26(金) 09:29:56.54 ID:qMigc3jZ0
◆
―――は蒼ざめた顔の王達 王子達を見た
蒼白な戦士達 そう 皆が死者のように蒼白だった
以下略
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2013/04/26(金) 09:35:52.02 ID:qMigc3jZ0
◆
「商談の御成功、おめでとうございます」
オフィス街に存在する、看板の無いビル。その中にある看板の無い店。
以下略
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2013/04/26(金) 09:42:21.28 ID:qMigc3jZ0
「どうぞこちらを、私なりの心付けです」
メイドがカップにミルクティーを注いでゆく。
僕はすっかりVIP室の住人となっていた。
それも当然か。あのオンボロ事務所へ顧客を案内してしまったら、引き出せるはずの資金援助でも引き出せなくなってしまう。
以下略
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2013/04/26(金) 09:49:59.82 ID:qMigc3jZ0
交渉術とは実に奥深いものである。
どんなにこちらの手札が乏しくとも、カード手品の様に手を変え品を変えればあたかもそれが千枚もの切り札であるかのように装える。
プロデューサー時代のスカウト経験が下地となり、僕の舌は滑らかに歌っていた。
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2013/04/26(金) 09:55:45.42 ID:qMigc3jZ0
「そう言えば……幸子ちゃん引退なされたんですよね?」
幸子は掘り出し物であった。
あれよあれよという間にAランクアイドルへと駆け上がり、事務所の名声を高めてくれた。
今の僕の成功も、幸子の活躍に負う面が多い。
以下略
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2013/04/26(金) 10:00:42.50 ID:qMigc3jZ0
[ボクは普通の女の子に戻ります]、武道館での公演中に幸子は突然のアイドル引退宣言を行った。
こちらとしても寝耳に水の出来事である。
が人気絶頂期の潔い引退との事で、むしろ僕の事務所は[アイドルの自由意思を尊重する優良プロダクションである]との風潮を生み出す要因となってくれた。
関係各所へのお詫びと破棄したプロジェクトの補償によって億単位の損失を計上する事となったが、幸子の功績に免じ不問とした。
最初から最後までトラブルの絶えないアイドルではあったが、幸子は事務所へ十分な利益を還元してくれたのだ。
以下略
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2013/04/26(金) 10:08:44.74 ID:qMigc3jZ0
「御味は如何でしょうか?」
メイドが僕を促す。
カップを手に取り香りを楽しむ。ミルクと生姜がたっぷりそれに少々の蜂蜜、ふむ悪くはない。
口へ含もうとして、ふと気付く――湯気が出ていない。
以下略
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2013/04/26(金) 10:14:49.97 ID:qMigc3jZ0
「そうですか……飲むまでもありませんか……。
美味しい筈ありませんからね……。当然ですよ、レシピどうりに作ってあるんですから」
僕はこの香りを知っている。僕はこの味を知ってる。僕はこのジンジャーミルクティーが何であるのかを知っている。
飲まずとも分かる。しかしだからこそ分からない。なぜ僕の目の前にジンジャーミルクティーが差し出されているのか。
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2013/04/26(金) 10:20:49.92 ID:qMigc3jZ0
カップを戻し、胡乱気にメイドを見やる。
かつては伏せられていた筈の瞳が、今ではしっかりと僕を見据えていた。
「Pさんは……とても御立派になられました。新興の青年実業家として、今や時代の寵児です。
多くのお客さんを連れてきてくださって、お店の売り上げも伸びました。
以下略
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