過去ログ - DQ5「遺言状で勇者探せと言われた」第十一巻
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899:1 ◆evD71lEwzE[saga sage]
2013/07/20(土) 01:51:04.29 ID:yVsHmnIPo
ゆかりん「………」スッ

ビアンカ「さわらないで」ポロポロ

ゆかりん(やっぱり、嫌われちゃったかな…)

ビアンカ「………」プイッ グスッ


ゆかりん「…あなたの身に起こったできごとのつらさはわたしにはわからないかも…」

ゆかりん「でもね、わたしも、育ての親と村のみんながわたしをかばって死んでるの」

ビアンカ「………」グスッ

ゆかりん「おさななじみの女の子はいきかえったけど、わたしをわすれてしまってた」

ビアンカ「………? ………どうして………?」グスッ


ゆかりん「わからない。どうしてだろう?すごくつらかった。……だけど、とにかく」

ゆかりん「あなたのせいでよくないことがおこるとか、そんなこと絶対ないんだから」

ゆかりん「そんなことで、わたしたちに遠慮しなくていいことはおぼえててほしいの」

ビアンカ「……………」グスッ

ゆかりん「おぼえてるうえで遠慮するのはあなたのじゆうだよ。束縛なんかしない」


ビアンカ「………やっぱり、ただのおせっかいなんじゃない………」

ゆかりん「トンヌラとわたしとマリアのことも、あなたは知るべきだとおもったんだ」

ゆかりん「それであきらめがつくか、うらやましくなるか、わたしはわからないけど」

ゆかりん「……でも、トンヌラはあなたにいわなかった。たしかにおせっかいだよ!」



……


ビアンカ「……やっぱり……グランバニアには行けないわ」ゴシゴシ

ゆかりん(だとおもった。トンヌラへの想いがさめたのか、意地っぱりなのか。でも)

ゆかりん「わたしも、今はそれでいい気がする…」

ビアンカ「……どうして?」

ゆかりん「ライバルが減るもん。…というのは半分じょうだんだけど」

ビアンカ「半分よね? 私、伝説の勇者、嫌いになっちゃいそう」プイッ


ゆかりん「じゆうにね。しばらく生きてみるの。しがらみもなく」

ビアンカ「……………」

ゆかりん「つらかったりさびしかったら来てね。わたし、もうでしゃばらないから」

ビアンカ「…………」チラッ

ゆかりん「うふふ…。トンヌラがだまって見送ったのも、そういうことなのかな…」

ゆかりん「わたし、よけいなことをしちゃった。つらくあたってごめんね」ウツムキ

ビアンカ「………」ミアゲル

ゆかりん「なぜか、あなたをほっておけなかった……」


ビアンカ「………私のことは、ビアンカって呼んでくれる?」

ゆかりん「………うん。ビアンカ。わたしも呼び捨てでいいよ。たぶん…同世代だし」

ビアンカ「そうかしら。あなたのほうが年上だと思うわ。姉御肌っていうか……」


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