14: ◆auvPFY1.jw[saga sage]
2013/04/26(金) 14:58:49.64 ID:apyY2YgH0
今度は、ぼくの提案した店に行くことになった。
言うなれば、隠れ家的雰囲気、というのだろうか。
入るのははじめてだったが、その内装には目を奪われた。
ほのかな明かりが見事に室内のシックさと合致しているのだ。
なかなか気の利いたおしゃれなメニューもあった。
ぼくは悩むこと無く頼んだビールで、ちひろさんと乾杯した。
彼女もお酒に慣れているようで、ペースは早い。
普段から、ある程度飲んでいるのか。
「今日は、付き合っていただいて、ありがとうございました」
『いえいえ。こちらこそ。あ、ここは私が持ちますから』
先を越されてしまった。けれど、ここは譲るところだ。
ときには素直さも大事だろう。ぼくは思った。
「ありがとうございます」
すみません、よりもこちらの方が前向きだろう。
言葉を選んで、ぼくは彼女に礼を述べた。
酒のお陰で、ぼくは饒舌になった。
彼女もそうであるようで、ぼくたちは楽しく語らい合った。
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