7: ◆auvPFY1.jw[saga sage]
2013/04/26(金) 14:55:08.03 ID:apyY2YgH0
ほどよく頬の紅潮を感じていたぼくは、すぐに家に戻った。
別れ際のあの一言。期待をしてもいいのだろうか。
好意を抱いてくれなくても、きっと、悪印象ではないだろう。
それだけがわかれば、ぼくとしては最高の収穫であったと言うしかない。
酔いを覚ますために、冷水でシャワーを浴び、ベッドに入った。
エアコンを3時間稼働設定にして、ぼくは思案していた。
次はどうするべきだろうか。そうだ。
ええと、言う所の、デートの約束を取り付けなければ。
デートと言えば…なんだろう。遊園地?それは、子供すぎるだろうか。
ならば…映画?そうだ。映画がいい。
けれど、ぼくは、まともな私服を持っていない。
趣味に使うお金もなく、預金ならばある。なら、買おう。
でも、服のセンスがよくないぼくが、どうやって…ぼくの服を。
店員に押され購入してしまうのは目に見えている。
ああ、アイドルたちがいるではないか。
事情を話し、協力してもらえはしないだろうか。
考えを細部まで整理したぼくは、体温が戻るのを感じていた。
そのあたたかさと、吹き抜ける涼しい風にまどろみ、夢をみた。
そこにいた彼女は、ぼくと共に笑っていた。
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