過去ログ - モバP「幸子の事を本当に理解してあげられたのだろうか」
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3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/04/26(金) 14:57:40.05 ID:dNOLliTfo

「はい、今日はおしまいよ。お疲れ様」

トレーナーさんは、ニコニコしながらボクにレッスンの終了を告げてくれた。

幸子「あれ?もう終わりですか?」

「一生懸命やっていたからな。時間も忘れるぐらい集中してたって事だろ」
「最初と比べたら、すごい成長だ」

プロデューサーさんの笑顔や言葉は、裏を感じさせない純粋さがある。

幸子「ボクはカワイイですからね!そこら辺のアイドルと、一緒にしてもらったら困りますよ!」
幸子「プロデューサーさんはそんな事も分からないから、ボクがCDデビューできないんですよ!」

いつも通り、プロデューサーさんを冗談混じりに責めると、思いもよらない言葉が返ってきた。

「おっと、忘れるところだった」
「さっき社長から電話がかかってきて・・・・・・。おめでとう!CDデビューが決まったぞ!」

幸子「え?本当ですかっ?!」

このプロデューサーさんが嘘をつける性格ではないし、質の悪い冗談も言わない事を知っていても確認してしまう。

「やったね!幸子ちゃん!」

トレーナーさんからも、お祝いの言葉をもらえた。

幸子「と、当然ですよ!カワイイボクなら、もっと早くても良かったぐらいですね!」

本当は”ありがとう”と笑顔でお礼を言いたかった。
人前では素直になれない性格が、ボクの唯一の欠点だった。

それでもプロデューサーさんは、まるで心を見透かしているように笑顔で何度もおめでとうと言ってくれた。



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