17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/04/27(土) 01:19:45.01 ID:Twdko/5W0
〜二人を繋ぐもの〜
4月入学式
俺は朝、初めて高校の制服に袖を通し、鏡の前で髪を整えて、家を出た
その際に、久しぶりに父親から声をかけられた
父「翔」
俺「うん?」
父「入学おめでとう。俺はいけんが、母さんがいくから」
俺「ああ、そうか。ありがとう」
父「くれぐれも問題は起こすなよ。恥かくのは親なんだからな」
俺「分かってるよ。耳にタコができるくらいその台詞聞いているから。じゃあ」
父「たくっ」
目に映る雪解けで濡れた道路。雪の隙間から見える川の流れ。屋根から滴る水滴。
北海道の桜はまだこの時期は咲くことはないけれど、春の匂いがした
駅の前に着くと、俺は桜が来るのを待っていた
入学する前の最後のデートの時に、一緒に学校に行こうと約束していたのだ
到着してから数分で桜が来た
桜「翔、ごめん。待った?」
俺「いや、今日は大丈夫。ギリギリだけど」
桜「え、嘘。厳しすぎるよ、翔の馬鹿」
俺「はは、嘘だよ。じゃあ行こう」
定期で改札を通し、満員の電車に揺られながら、学校の最寄り駅に到着
あの桜並木の通学路を通り、学校へと向かった
学校に着いて、玄関の扉を開けると、靴をいれる各学年とクラスのロッカーがあり、クラスの札の下にクラス分けの紙が貼られていた
俺と桜はA組から順に目を通す
H組まであり、各クラス40名だ
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