23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/04/27(土) 01:28:13.09 ID:Twdko/5W0
5月になると、桜は予言通り見事に花を咲かせ、美しく、風にのって舞い散っていた
それを桜と二人でゆっくりと眺めながら登下校していたんだ
夏になれば虫が出てきて、暑くなればなるほど蝉はうるさく鳴く
桜と二人でいった海で、水平線に沈んでいく太陽を眺めながら、浜風に当たっていた
そして、夏休みに入ると裕也と桜の友達を含めた4人でキャンプを行った
必ず焼く側と食べる側に分かれるバーベキュー
それが終わってからの花火は皆がはしゃいでいて、この時、裕也の今までにないくらいの楽しそうな顔をみた
いつもどこかお茶らけていて、お調子者の裕也だが、情に厚い最高の親友だった
寝むれずに川のそばで座っていると、テントから桜が出てきて俺の隣に腰を下ろした
桜「寝れないの?」
俺「ああ。熱帯夜で眠れたものじゃないよ」
桜「でも、ここら辺は比較的涼しいじゃない?」
俺「比較的にな。どちらにしろ俺には絶対的に暑い」
桜は俺の肩に寄り掛かる
それを抱きしめる俺
しばらくお互いに黙ったまま、川の流れる音を聞いていた
その後に二人でした線香花火は今年の夏の終わりを告げているようだった
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