36:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/04/27(土) 01:45:48.82 ID:Twdko/5W0
ゴールデンウィークが明けた日
桜とは何故かずっと連絡がつかず、結局一人で登校することとなった
ホームルームが始まり、一時間目の授業が始まった
それが終わると、眠気に襲われ、机に突っ伏した
すると、裕也が俺の下に血相を変えてやってきた
俺「どうした?そんな顔して」
裕「桜ちゃんが学校やめたらしい…」
俺は裕也が何を言っているのか理解できないでいた
俺「え?何言ってんだよお前」
裕「だから、桜ちゃんが学校やめたの!B組の奴から聞いたんだよ」
俺はB組の友人に本当かどうか聞くと、どうやら事実で、俺は頭が真っ白になった
教室に戻り、俺は鞄を持って鉄砲玉のように学校から飛び出した
全速力で道を駆け抜け、電車に乗り、桜の家に行くが、すでにもぬけの殻だった
俺はその現実を認めたくなくて、近くにある繁華街やその付近の住宅地などを夜になるまで探し回るが桜はいなかった
俺は不安と焦燥感に襲われ、気が狂いそうだった
その後、探し回る日々が続くが、見つけることは出来なかった
数週間後、俺はもう肉体も精神に疲弊していて、探す気力もなくなっていた
もう頭では分かっていたんだ
桜は俺の前から消えたんだって…
どこか遠くに行ってしまったんだって…
桜を失ったことが現実であると認識した日の夜は、愛し合った時の桜のように大粒の涙を流した
あの日、桜はすべてに悔いを残さないよう俺の全てを抱きしめて、そして、全てを消した
桜の最後に見せた涙は別れの涙だったのだ
〜涙の夜〜
『完』
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