過去ログ - 前世の願いと今世の宿命
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4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/04/27(土) 00:59:40.85 ID:Twdko/5W0
話している内に料理が運ばれてきて、料理を口にした
桜はドリアが食べ終わり、頼んだ苺パフェを食べ始めると幸せそうな顔になった
黒い長い髪が邪魔で、それを耳にかける仕草は俺をドキッとさせる
その姿をずっと眺めていると、桜は顔をこっちに向けて、俺を見た

桜「何じろじろ見てるの?」
俺「いや、本当に美味そうに食べてるなって」
桜「あ、食べたくなったんでしょ?」
俺「いや」
桜「ふーん。でも、ちょっと食べてみてよ」

俺はガラス製の器と銀の長いスプーンを渡された
スプーンで苺ソースがかかったクリームを一口食べる
鼻から抜ける苺の香りが嗅覚を刺激した

桜「おいしい?」
俺「うーん、甘いかな。でも、苺ソースがうまい」
桜「でしょ?じゃあ、あたしに返して」

笑顔で俺の手元からパフェを奪い去る桜
それに笑みを浮かべてしまう俺
こんな些細な事でも互いに幸せを感じていた

高校受験も無事成功し、この先なんの躓きも無く、共に二人で歩んでいけると俺達は思っていた
でも、この時、遠い昔の人生と同じ人生を辿っていることにまだ気付かないでいた
どうして俺達がは巡り合い、付き合うようになったのか
全てが宿命だと知った時、それに抗う



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