過去ログ - アナスイ、徐倫と共に一日生き返る
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40:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/04/27(土) 16:11:28.64 ID:QjeqrsaM0
<現在時刻 23時59分>
ひゅうっ
冷たい夜風が吹く。しかしアナスイの高揚がそれを感じさせない。
アナスイは自身の体が震えていることに気付いてはいるが、どうしようもない。
原因は寒さではないのだ。この震えを止める術など、今はあるはずがない。
徐倫「さっきはごめん。ちゃんとあなたの気持ちを聞きたかったから、強い言葉を言ってしまって。
プロポーズもなしに、いきなり指輪なんてそりゃないわって…思っちゃったの」
アナスイ「いや、いいんだ。オレこそすまなかった。言葉が足りなかった」
徐倫「ねぇ、この1日ももう終わりね」
アナスイ「そうだな残念だが」
アナスイはこの時、キスをしたいと思った。
徐倫は『愛してる』と言ってくれた。
その証が欲しいのではない。愛する徐倫と、ただ口づけを交わしたい。そう思った。
徐倫「指輪、嬉しかった。ありがとう。あとこれ…」
時間がきた。
間もなく時計の針は12時を指す。あと5秒…4秒…3秒…
アナスイの左手に何かが当たる感触があった。
アナスイ「徐倫…これは」
チュッ
徐倫の唇が迫り、アナスイの唇に触れた。
二つの唇が、互いの温もりを感じ合った。
二人の気持ちは一つだった。
徐倫「約束…破っちゃった」
ドヒュウウゥゥゥ、ドヒュウウゥゥゥ
そして二人は蒸発してしまった。
1日は、終わったのだ。
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