16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/04/27(土) 19:18:04.90 ID:yvHOVQJVo
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咲「なんで京ちゃんが出てくるのっ! なんで京ちゃんの事知ってるのっ!! なんで電話しなくちゃいけないのっ!!!」
途中すれ違ったカップルにも気付かなかった。だから、目の前で通せんぼする男のことなんてわかんないし、そいつの発する音なんて耳から入って口から出て行った。
「――!咲!」
咲「うわっ」
正面からぶつかった。反作用はやけに大きくて、高校時代からろくに育たない体は笑えるほどふっとんだ。
運動神経のなさが災いし、とっさに片足がでなかった。両手を藁をも掴む勢いで振り回し、ようやくつかんだそれは男の手首だった。もちろんバランスなどとれず、そのままそいつを巻き込んで尻もちをついた。
咲「いった……、あ!すいません!大丈夫ですか?怪我とか、」
「お、おう」
そいつが持っていた携帯の画面の光がそいつの顔の片側を映した。
咲「京、ちゃん」
京太郎「久しぶり」
次の言葉が思いつかなかった。
咲「ぐ、偶然だね」
言った手前、そんなことあるもんか、と心の中でツッコミをいれる。
京太郎「立てるか?」
咲「あ、うん」
京太郎「ここ、暗いから、もうちょっと明るいところ行こう」
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