過去ログ - ほむら「必ず――を倒してみせる」
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56: ◆o2VC9SDbSs[sage]
2013/05/06(月) 04:41:23.46 ID:m2YoAcY+0
巴マミの視界に、彼女自身に向けられた鋭い牙が写る。

咄嗟の事で唖然としていた彼女は、ただその光景を眺めていた。

そしてその鋭い牙が彼女に触れる前に、彼女の体はある少女に押し倒されていた。

ほむら「よかった。間に合ったぁ……」

暁美ほむらは巴マミの上でそう呟く。

ほむらは息が途切れ途切れで、額にも薄く汗を浮かばせている。

急いでやってきたのだろか――とほむらを気にかける余裕ができて初めて、彼女は周りの異変に気付く。

セピア色に色褪せた世界――その世界で動いてる者はどこにもいない。

まどかも、さやかも、キュゥべえも、そしてマミとほむらの頭上で牙を剥けている魔女ですら……。

ほむら「生きている……まだ生きている」

そう言って背中に手を回し、巴マミを抱きしめる。

マミ「暁美さん……? 貴女はいったい」

状況を把握しても理解が追いついていないマミは、唖然としてほむらを見る。

ほむら「ごめんなさい。今はまだ――彼女が来るまで言えないの」

マミ「彼女?」

マミが疑問を口にすると、ほむらはゆっくりと口を開いて答える。

――神名あすみ、と。


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