4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/04/28(日) 23:28:32.64 ID:eKSlZmG8o
だから、かもしれないけど。
プロデューサーさんにスカウトされて、
趣味以上に楽しいことが、もしかしたら見つかるかもって。
アイドルになれたら――
今よりうまく、誰かと仲良くなったり、できたらいいな、って。
おなじ事務所には、本当にいろんな人がいた。
びっくりするくらいみんな年齢も性格もバラバラで、
最初はやっていけるのかなって心配になったけど……
結構すんなり馴染めたのは、いい人しかいなかったから、かもしれない。
気難しそうだな、近づきにくいな、って思ってた人でも、
ちゃんと話してみればそんなことなくて、打ち解けられたりもした。
あるいは私も、そう見られてたのかな。
私が他人をそうやって見てたように。
だとしたら、努力が足りなかったのは私の方だったのかもしれない。
もういいやって諦めるのが、早過ぎたのかもしれない。
……自分から歩み寄ることを、もう一度がんばろうと思った。
積極的に私から話すのは、事務所の中でもプロデューサーさんだけ。
もちろん他のみんなと全く話さないってことはないけど、
仕事の話も趣味の話も、全部包み隠さず言えるのは、
今のところプロデューサーさん以外にいない。
少しずつ、でも。
アイドルになろうって決めた時みたいに、変わっていけたら。
そう、決意した私の前に――あの子が、現れた。
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