7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/04/28(日) 23:33:04.98 ID:eKSlZmG8o
趣味はおしゃべりだって言ってた通り、みりあちゃんは本当によく話す子だった。
とにかく会話のペースが早い。そして話題も多い。
昨日のテレビでやってた番組とか、最近流行りのものとか、
事務所であったこととか、お仕事の時に感じたこととか。
空いた時間があれば、まず私に声をかける。
そうしてスプラッタ映画で見たマシンガンみたいな速度で、
受け止めきれない言葉が私の耳に飛び込んでくる。
結局私はあいづちのひとつさえつけずに、そのテンションに圧倒されて、黙って俯いてしまうばかり。
彼女自身がまるでめげないからか、気まずくはならなかったけれど、
私は申し訳ない気持ちでいっぱいだった。
うまく返事もできない、口下手な話し相手で、彼女も困ってるだろう。
ほんとはちゃんと、お話ししたかった。
私がどう思ってるか。何を考えてるか。
お仕事の話。事務所のみんなの話。学校の話。趣味の話。
頭の中の言葉を伝えて、共有して、一緒に笑ったり、楽しんだりしたかった。
……どうして、うまくできないのかな。
お前は“変な子”だって、改めて突きつけられた気がした。
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