8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/04/28(日) 23:34:24.38 ID:eKSlZmG8o
事情が変わったのは、少ししてから。
お仕事の前、二人きりになった時、いきなり「ごめんねっ!」と頭を下げられた。
いきなり過ぎて、どうすればいいのかわからなかった。
「えと、あ、あの……べ、べつに、謝ること、ない……と思う」
「ううん。私、小梅ちゃんのこと、ちゃんと考えてなかった。
だって私がお話ししてた時、小梅ちゃんずっと聞いてばっかりだったもんね」
「……でもそれ、わた、私が……うまく、話せないから」
「あのね、昨日の夜、ママに相談したんだ。
なかなか仲良くなれない子がいて、どうしたら仲良くなれるのかなって」
みりあちゃんのママは、彼女にこう言ったらしい。
世の中には、みりあみたいに誰とでもお話しできる子だけじゃないの。
別に話せなくたっていいって子もいるし、話したいけどうまく言えない子だっているわ。
もし、自分のことをうまく言えない子だったら、
あなたはまず、ちゃんと話を聞いてあげなさい。
自分の話をするだけじゃなくて、ね?
「だから、小梅ちゃんの話、いっぱい聞かせて!
小梅ちゃんのこと、いろいろ教えてほしいなっ」
――誰かと仲良くなるって、どうすればいいんだろう?
その答えを、私は、彼女から教えてもらった。
諦めないこと。
お互いに、歩み寄ること。
だったら次は、私の番。
いろんなことを話そう。
あんまり理解されない趣味のことも、学校でともだちができないことも、
アイドルになって上達してる歌のことも。
……彼女と、ちゃんと“ともだち”になりたいことも。
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