417:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/05(日) 01:34:53.29 ID:qXopaMTSo
「……ただいま」
「おう、娘よ。見ろ、この壷を。100年前に作られたもので、たいそう価値があるそうだ」
「これでまたワシのコレクションが増えるな! うひひひ!」
418:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/05(日) 01:37:01.09 ID:qXopaMTSo
(もうやだ……。父さんがあんなだから、私には友達もできない……)
(それどころか、ののしられて殴られて……。誰も私を助けてくれない……ひとりぼっち……)
(父さんも父さんよ……。お金の力ですべて処理しようなんて、そんなのなんの解決にもならない……)
419:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/05(日) 01:39:00.46 ID:qXopaMTSo
「職もない、食べ物もない……。このまま俺は浮浪者として死ぬのか……」
「それは大変だ! ワシが職を斡旋してあげよう。落ち着くまで、ワシの家で生活するといい」
420:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/05(日) 01:40:58.58 ID:qXopaMTSo
「一体どうしちまったんだ、町長は? まるで人が変わったみたいだ」
「この前も私、ただ荷物が多くて苦労してただけなのに、当たり前のように家まで運んでくれたわ」
「あたしの誕生日を町全体でお祝いしてくれるんだって! うれしいな!」
421:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/05(日) 01:43:35.01 ID:qXopaMTSo
「おう、町長さん。またアンタの賭博場で全財産すっちまったよ。金貸してくれ」
「はいはい、お安い御用で! 返すのはいつでもかまわんよ!」
「ヒヒ……。返すわけねーだろ、バーカ!」
422:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/05(日) 01:46:25.34 ID:qXopaMTSo
「父さん……お腹、すいたよ……」
「スマンな。この食料は町の人たちに分けてあげる分なんだ。ワシらが食べてしまうわけにはいかない」
「……ねえ……わたし……熱があるんだけど……」
423:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/05(日) 01:48:52.90 ID:qXopaMTSo
「誰もいないよ。無情なものだね。苦しむ君には、見舞いのひとりすら来ない」
「……あなたは……」
424:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/05(日) 01:50:59.55 ID:qXopaMTSo
(魔法少女は……誰にも助けてもらえないの……?)
(私はただ、ほんの少し救いを求めただけなのに……)
425:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/05(日) 01:53:00.66 ID:qXopaMTSo
まどか「……」
元町長「お嬢さん、どうかしたのかい? もしかして、この石は目的のものではなかったのかね?」
426:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/05(日) 01:58:48.63 ID:qXopaMTSo
A.D.2300 光のほこら
杏子「すげえ……! あの真っ黒だった暗黒石が、ものすごい光を放ってやがる!」
427:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/05(日) 02:01:06.99 ID:qXopaMTSo
「……痛い……」
「……苦しい……」
「……辛い……」
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