14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/04/30(火) 21:27:21.23 ID:gqCdf1kyo
鋭太「どうしてトラまで付いてきたんだ? 一人で充分だぞ?」
トラ「エイタ、マヤの推理はどう思う?」
鋭太「さっきの事故か? 真矢は行動力があるから現場に落ちてた万年筆を見つけられたし、
花瓶が無くなった教室をすぐに突き止められたんだろう。
いつもと同じパターンだけど……でも、いつもより冴えてた感じだな」
トラ「んー。そうなんだけどねー」
鋭太「違うのか?」
トラ「えっとねー。“彼”とナツがエイタを保健室に運んでいる間ね、トラが後片付けしてたのー」
鋭太「そうか。ありがとう、トラ」
トラ「どういたしまして。それでね、破片を拾ってるところへマヤが来たの。
ちなみに、ナツがバナナの皮を捨てたんだよ」
鋭太「……うん、何が言いたいんだ、トラ?」
トラ「トラと、ナツは事故だと思ったから、現場に【エイタの他に誰かがいた】かどうかなんて考えてなかったんだよ」
鋭太「…………偶然、じゃないのか?」
トラ「エイタは言ったよね。『いつもより冴えていた』って」
鋭太「…………うん」
トラ「【仰向けに倒れているエイタ】、【割れた花瓶】、この二つだけでマヤは事件性を捨てなかったんだよ」
鋭太「捨てていたら、どうなっていた?」
トラ「あの人、エイタの不運に巻き込まれた被害者は今でも罪悪感に苛まされていたでしょう」
鋭太「う……」
トラ「そして、気分が沈んだまま、誰かの誕生日に出席していたのかもしれないねー」
鋭太「誕生日?」
トラ「うん。あの人と万年筆からバニラエッセンスの匂いがしたんだよー」
鋭太「トラの嗅覚は信じられるけど、だからといって誕生日ってこと…………そうか、昼休みに作ってあったのか」
トラ「うん。わざわざ放課後に食べるなんてしないよね、スウィーツ部は作るのが目的だよね」
鋭太「なるほど、事件性と事故の両方を持っていたから万年筆を現場に置いたのか。
そして証拠探しとして協力させ、事故だと連絡を受けたから、自らみつけさせた、と」
トラ「マヤは不器用だねー」
鋭太「……だな」
トラ「マヤは優しいねー」
鋭太「……優しい人はパシリなんかさせないだろ」
トラ「そうだね〜♪」
鋭太(トラと夏さんの助言を受けてないんだよな……。一人で……行動したのか……)
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