3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/04/30(火) 21:06:30.75 ID:gqCdf1kyo
真矢「被害者はこの場所で襲われた」
男「……」
真矢「凶器は各教室に備えられている花瓶。
これにより、各教室を調べた結果、被害者のクラスの花瓶が紛失している」
男「……動機はなんでしょう」
真矢「そう。問題はそこだ。突発的犯行か、それとも計画的犯行なのか……」
男「1年生の教室はここから離れていますから……。花瓶の水を取り替えるにしては不自然ですね」
真矢「そうね、被害者の教室はここから遠い……ということは、計画的犯行によるものという線が濃厚か……」
男「……恨まれていたんでしょうか」
真矢「それは、彼から聞いてからにしましょう。まずはこの現場に残っていると思われる証拠を探します」
男「証拠……?」
真矢「えぇ。犯人が残した、決定的な証拠があるはず」
男「大体片付けられてますから、望みが薄いのでは?」
真矢「いいえ。この狭い廊下での犯行だから、きっと見落としがあるはずよ」
男「花瓶の破片とか……ですか?」
真矢「破片は証拠にならないわ。ほとんど回収してあるし、指紋も割られた際に水に濡れて消えてしまっている」
男「指紋……採取できるんですか……?」
真矢「えぇ。探偵としてその技術は必須ですから。……とりあえず、探してみましょう」
男「それじゃ、俺はあっちを……」
真矢「あ、そこはいいから、向こうをお願い。物の陰になっているところも徹底的にお願いするわね」
男「わ、分かりました」
真矢「えーっと、あれでもないこれでもない」
男「……ぁ」
男「…………」サッ
真矢「ほら、邪魔よ」
***「――ドム」
男「どうかしましたか?」
真矢「い、いいえ〜なんでもぉ。そっちは何か見つかりました?」
男「特には……」
真矢「…………。それじゃ、保健室へ行きましょうか」
男「……え?」
真矢「被害者から直接聞き取りをしましょう」
男「……証拠品は?」
真矢「えぇっと……も、もういいから行きましょう」
男「……」
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