過去ログ - ライナー「イジメ・・・でありますか?」
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15: ◆51UnYd7yHM[saga]
2013/05/01(水) 00:01:04.46 ID:PyFfWl2AO


ライナー「そ、それは・・・」

キース「心当たりがあるんだな?」
以下略



16: ◆51UnYd7yHM[saga]
2013/05/01(水) 00:01:36.04 ID:PyFfWl2AO


キース「もとより、対人格闘術の訓練はそういったトラブルが発生しやすいのだ。」

ライナー「本当ですか?」
以下略



17: ◆51UnYd7yHM[saga]
2013/05/01(水) 00:02:06.82 ID:PyFfWl2AO


キース「さて。その点を踏まえた上で再度問う。君はイジメの実感はないと言うが、では訓練中に受けた当該の行為には正当性が認められると、そう認識しているのかね?」

ライナー「それは・・・」
以下略



18: ◆51UnYd7yHM[saga]
2013/05/01(水) 00:04:23.82 ID:PyFfWl2AO
キース「そして、それが日常化するとその習慣は周りにも伝播する。すなわち、訓練兵の間でイジメが横行するという事だ。もし仮にその被害者と加害者が調査兵団に志願したとしよう。どうなると思う?」

ライナー「・・・・・・チームワークが乱れます。」

キース「そうだ。チームワークは調査兵団の命。それが瓦解(がかい)するという事は、すなわち死者数が増大するという事だ。良いかね? 訓練兵間におけるイジメは当人同士の問題に留まらず、将来的には仲間の命すら奪いかねない危険性を孕んでいる。極めて重要かつ危惧すべき問題なのだ。」
以下略



19: ◆51UnYd7yHM[saga]
2013/05/01(水) 00:05:16.91 ID:PyFfWl2AO
キース「だからこそ、こうして慎重に聞き取りを行っている。まるで同期を疑う事を強要されているかのような不快感を覚えたかも知れないが、どうか理解して欲しい。」

ライナー「・・・・・・はい。もちろんであります。」

キース「では、よく考えて答えてくれ。訓練中、君に対してイジメはあったか、なかったか。」
以下略



20: ◆51UnYd7yHM[saga]
2013/05/01(水) 00:06:05.84 ID:PyFfWl2AO


キース「ん?」

ライナー「・・・・・・イジメは・・・ありません。」
以下略



21: ◆51UnYd7yHM[saga]
2013/05/01(水) 00:06:59.39 ID:PyFfWl2AO


ライナー「はい。」

キース「なぜそう言い切れる?」
以下略



22: ◆51UnYd7yHM[saga]
2013/05/01(水) 00:08:57.05 ID:PyFfWl2AO


キース「・・・。」

ライナー「・・・。」
以下略



23: ◆51UnYd7yHM[saga]
2013/05/01(水) 00:10:46.23 ID:PyFfWl2AO


ライナー「・・・・・・すいません。俺も、そういった経験はあります。その・・・数年前、自分の都合で大勢の人々に迷惑をかけ、傷付けました。」

キース「・・・深くは訊かない方が良いか?」
以下略



24: ◆51UnYd7yHM[saga]
2013/05/01(水) 00:15:26.14 ID:PyFfWl2AO


キース「当該人物が君に暴力を振るったのも、そのような理由があったからだと言うのか?」

ライナー「はい。そうです。まぁ、その理由ってのもホントにチンケな物で、俺からしたらとばっちり以外の何物でもないですし、悪いのは完全にアイツです。けど、人の過ちを“善い・悪い”のどっちかにしか振り分けられないというのは、俺はちょっと違うと思うんです。」
以下略



25: ◆51UnYd7yHM[saga]
2013/05/01(水) 00:16:01.75 ID:PyFfWl2AO


キース「“仕方ない”、か。」

ライナー「はい。自分の行いを“善い”か“悪い”かだけで判断されるっていうんじゃ、やっぱり息が詰まるじゃないですか? 特に俺達みたいな世間知らずの鼻っ垂れは。」
以下略



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