過去ログ - モバP「なぁ、凛」凛「・・・何?」
1- 20
175:kk ◆0TLs6hoSEg
2013/08/03(土) 23:48:19.65 ID:2Rri/92x0

「凛が凄い奴なのは分かってる。努力は怠らないし、もともとのカリスマもある。
 ただそれでも、新人二人を背負ったままあの大きなステージにあがることは、凛に相当の負担を強いることはわかってた。
 それに、あいつら二人が耐えられないんだ。ユニットに求められるものは、一体感もそうだけど、個々の実力、魅力…。
 あいつらにそれが不足してるとは思わないけれど、踏んだ場数が違いすぎる。だから、今日のようなズレが起こってしまう」

プロデューサーの指摘は、何一つ間違ってない。私が考えることを放棄したことを、全て把握している。

「ズレが起きたら、修正がきかないこともわかってた。それには場数が足りなすぎる。一度崩れたら瓦解してしまうことも、想像がついた。
 それに、今日のような大きな会場じゃ尚のことだろう。雰囲気に呑まれて、坂道下るみたいに、な」

「じゃあ、だったら、なんで、プロデューサーは…」

そこまで分かってるのに、何故プロデューサーは、私たちの初ステージをここに決めたのだろう。
問いかけることしかできない私に、プロデューサーは―――いつかの夕暮れの屋上のような、泣きそうな、笑顔で言った。



「お前たちに、"失敗"をしてもらうためだよ」



身体が震えた。何か聞いてはいけないようなことを聞いてしまった気がする。

「これは、お前に言うつもりはなかったんだけど…」

プロデューサーは喋り続ける。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
196Res/192.93 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice