過去ログ - モバP「なぁ、凛」凛「・・・何?」
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26:kk ◆0TLs6hoSEg
2013/05/01(水) 17:59:04.31 ID:dJ0o64jn0
―――――加蓮 side
「悪いな、加蓮。さっき凛も言ってたけど最後になっちまって」
「ううん。気にしないでいいよ。車に乗ってるのは、嫌いじゃないし」
そういうとプロデューサーさんはまた前を向く。信号が青になると同時に、車を走らせる。
カーステレオから流れてくるのは凛デビューシングルのNever say neverだった。
この曲が出たのはもう何ヶ月も前で、そんなCDを出すような人とユニットを組んでる自分が、いまだに信じられなかった。
「ねぇ、プロデューサーさん」
「ん?なんだ」
「凛とって、もう結構長いの?」
今日、凛と喋っていて気になったこと。お互い気心が知れてる感じがあって、信頼してるんだなぁ、って思った。
「そうだな、ウチが本格的に始まって、俺が最初にスカウトして、俺が最初にプロデュースし始めたアイドルだからなぁ」
もう半年くらいになるかな、そうプロデューサーさんは教えてくれた。
「今でこそああだけど、当時はさらにクールでな?何喋ってもあんまり表情が変わらないから、こっちとしては結構やりづらかった」
あはは、と当時を懐かしむようにプロデューサーさんは笑いながら話してくれた。
確かに凛はあまり顔に出るタイプではないけれど、薄い微笑みとか、そういったところで自分より年上なんじゃないかなという気さえしてくる。
感情を読み取れるようになったら、もっとうまくやれるかな、なんて私は考えていた。
そして凛にも聞いたのに似たようなことを、どうしても聞きたかったことを聞いた。
「どうして、凛をスカウトしたの?・・・いや、なんとなくはわかるんだけどね」
「んー、そうだな。まぁ一番の理由は容姿・オーラなんだけどな。この子はステージに立つためにいるなって、なんとなくティンときたんだよ」
なんとなく。プロデューサーさんはそんな直感で自分の相棒とも言えるべき存在を選んだんだ。
そんなプロデューサーさんをすごいと思う反面、そうなってくるともう一つの疑問が浮かんでくる。
どうしても気になってて、納得のいかない疑問が。
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