過去ログ - モバP「なぁ、凛」凛「・・・何?」
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32:kk ◆0TLs6hoSEg
2013/05/01(水) 18:10:17.44 ID:dJ0o64jn0


「俺から言わせりゃ、そんな恵まれたルックスと才能があるのにわざわざ身を引く意味がわからない」

嘘。

「トレーナーさんだって褒めてたぞ?文句いいながらだけど、成長スピードと伸びしろでいったら一番だって」

・・・嘘。

「俺だって、加蓮なら出来ると信じてる。こんだけの熱意があって、やれないわけがないだろ」

・・・・・嘘だ。

「凛がうまくやってけそうだっていうんだから、心配ない。あいつはアレで、不安要素はキッチリ言ってくるタイプだからな」

・・・なんでそんなこというの

「奈緒とだってせっかく仲良くなれただろ?これであいつらとやっていかない理由はないだろ」

「もう、いいよ・・・」

「よくない。お前、もっと自分に自信持て。自分に期待してみろって。可能性信じろって。お前が思ってるより、やれるから」

「だって、アタシは、こんなにも弱くて、出来なくて」



「これから頑張ればいいんだよ!俺と、凛と、奈緒と一緒にさ!」



プロデューサーさんの声。まだ会って半月も経ってないのに、この人の声は自然と心に滑り込んでくるみたいで。
プロデューサーさんが後部座席を振り返った。私は涙でグチャグチャの顔をあげた。


「一緒に頑張ろう。お前が倒れたらそばにいてやるし、倒れる前に気づいてやる。お前は一人じゃないんだから」


「一緒にトップアイドル、目指そう。な?」


涙があふれて来て、嗚咽が漏れ出した。アタシは声を出せなくて、頷くのが精一杯だった。


「そうか、うん。いい子だな、加蓮は」

プロデューサーさんはアタシが泣き止むまで、頭をずっと撫でてくれていた。温かくて、大きな手だった。




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