621:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/08/15(木) 23:16:34.48 ID:rC8pfF6C0
卯月「砂糖菓子の弾丸は打ち抜けない」
彼女に初めて会ったのは、梅雨の季節だったと思う。
新人プロデューサーの勧誘を受け、読者モデルをけって内の事務所にやってきた女の子。
低めの背丈、少し眠たげなたれ目、穏やかな声色。
なるほど、どこか庇護欲を掻き立てられる美少女だな……それが佐久間まゆに抱いた、私の最初の感想だった。
……それは間違いだったことは、割とすぐにわかるんだけど。
彼女の恋慕の情は、私から見ても一発で分かってしまうほど強烈なものだった。
新人プロデューサーさんも、どうしたらいいかちょっと困った顔で接しているのを覚えている。
そんな折、彼女がふと漏らした言葉があった。
「好きって、絶望なんですね」
プロデューサーとアイドル。立場上、許されぬ恋。
そんな現状へ不満を持って、紡ぎだされた言葉。
何も知らなかった私には、そんな風にしか、思えなかった……。
※まゆさんの友達ポジションはしまむらさんでよいかどうか迷ってるので、テストも兼ねて……。
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