過去ログ - 橘ありす「やっぱり、プロデューサーですか」
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[saga]
2013/05/02(木) 00:27:04.15 ID:uRQpHoPyo
そういえばさきほどの少女に菜々のことを聞けなかったと思い、ありすは少女が消えていったほうへと歩き出しました。
けれど、ありすは気付きませんでしたが、すぐに追い越してしまっていたのです(だって、すっかり大きくなっていましたからね)
そうして歩いていると、開けた場所に小さなおうちがありました。
ありすはすこし怖気づきながらその家のドアを開けて、なかへはいっていきました。
なかはすぐに台所になっており、もうもうとけむりがたちこめていました。
公爵夫人が赤子をあやしており、料理人は火にかけた大なべの中のスープをゆっくりとかきまぜています。
ありす「っくしゅん! くしゅん!」
けむりと一緒にコショウが部屋に漂っているのは明らかでした。
公爵夫人も赤子も頻繁にくしゃみをしていました。
くしゃみをしていないのは料理人と大きなネコだけです。
ありす「すいません、ひとつ教えてほしいんですけど」
はなをむずむずさせながら、ありすは公爵夫人におずおずと尋ねました。
ありす「あなたのネコは、どうしてあんなににっこりしているんですか?」
亜里沙「あれはみくにゃん。だからですよ♪ ウサコ!」
公爵夫人の最後の言葉はどうやら赤子にたいして言ったようでした。
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