30: ◆K8xLCj98/Y[saga]
2013/05/01(水) 23:02:47.94 ID:ZGXZ9y1p0
  
 千早「あの、プロデューサー」 
  
 P「なんだ?」 
  
31: ◆K8xLCj98/Y[saga]
2013/05/01(水) 23:03:35.05 ID:ZGXZ9y1p0
  
  鍵をかけて、電気をつける。 
  長机とパイプイス、適当なイスを選んだ。 
  亜美が歌い終わるまでに、みんなへの手紙を書くことに決めた。 
  
32: ◆K8xLCj98/Y[saga]
2013/05/01(水) 23:05:22.08 ID:ZGXZ9y1p0
  
  春香は、いつも私に優しくしてくれたわね。本当に嬉しかった。ありがとう。 
  あなたと過ごす時間が楽しくて楽しくてしょうがなかった。 
  また、クッキーを食べたいわ。あなたの隣で、一緒に。 
  
33: ◆K8xLCj98/Y[saga]
2013/05/01(水) 23:06:28.56 ID:ZGXZ9y1p0
  
  四条さん、私が歌のことで悩んでいるときに、真っ先に助言をくれましたよね。 
  私、「心で歌え」って言葉、忘れたことなんてありません。 
  あのとき奢ってくれたラーメンも、美味しかったです。ありがとうございました。 
  
34: ◆K8xLCj98/Y[saga]
2013/05/01(水) 23:07:17.00 ID:ZGXZ9y1p0
  
  水瀬さん。あなたは自分を強く持っていて、すごく格好良かった。 
  私、言わなかったけれど……尊敬していたのよ。 
  困ったときにくれたアドバイス、嬉しかった。ありがとう。 
  
35: ◆K8xLCj98/Y[saga]
2013/05/01(水) 23:08:19.85 ID:ZGXZ9y1p0
  
 千早「……――」 
  
  律子。もうすっかり、頼れるプロデューサーね。 
  竜宮小町がトップに立つのを見られなくて、残念で仕方がない。 
36: ◆K8xLCj98/Y[saga]
2013/05/01(水) 23:09:10.40 ID:ZGXZ9y1p0
  
 千早「…………かけない」 
  
  プロデューサーへの思いを、書けない。……ここに、書きたくない。 
  書けば、それで手紙が終わってしまう。 
37: ◆K8xLCj98/Y[saga]
2013/05/01(水) 23:09:56.58 ID:ZGXZ9y1p0
  
  ……歌いたい、曲――――。 
  
  ふと、バッグの中の歌詞カードが目に入る。 
  
38: ◆K8xLCj98/Y[saga]
2013/05/01(水) 23:11:13.45 ID:ZGXZ9y1p0
  
 亜美「千早お姉ちゃん! 久しぶりっ!」 
  
 千早「亜美、久しぶりね」 
  
39: ◆K8xLCj98/Y[saga]
2013/05/01(水) 23:11:53.78 ID:ZGXZ9y1p0
  
  レコーディングブース。ヘッドホンをつける前に、みんなの顔を思い浮かべた。 
  みんなが私のために作ってくれた曲なら、私はみんなに向けて歌いたい。 
  
 千早「よろしくお願いします」 
40: ◆K8xLCj98/Y[saga]
2013/05/01(水) 23:12:49.85 ID:ZGXZ9y1p0
  
  駐車場、車に乗り込む前にプロデューサーに声をかけた。 
  
 千早「プロデューサー」 
  
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