26:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/02(木) 12:12:51.57 ID:kADqiJRHo
バランス失った菫は膝から崩れ落ちた。
菫(ああ、)
宥「菫さん!!」
菫(馬鹿だな、逃げろって言ったのに)
突然の乱入者に、狼たちは身体を強張らせた。
宥は菫を抱き起こすと首に唇を当てて魔法を唱える。
宥「やだっ、血、止まってぇ」
宥が行う懸命の処置もむなしく、菫は傷口から血を流し続けた。
菫(……気を取り直したのかな)
宥「死なないでください、」
菫(はは、修復魔法、あまりうまくないんだ)
狼達は宥を見て、脅威無しと判断した。
後ろ脚を屈める。
同胞を虐殺された狼達は、二人を同じ目に合わせてやろうと思った。
宥「誰か助けてっ!!」
偶然にも宥の叫びは玄が咲を前に発した言葉と同じで、そのとき玄には絶望しか待っていなかった。
雨が、降る。
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