98:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/05(日) 02:23:58.29 ID:jW8+x/nBo
菫「――信条の剣の下、我は貴方に智火を灯し続ける限り永劫の愛を誓おう」
菫「剣の代わりに私の手でいいかな」
宥「よ、よろしいっ」
菫「さすれば指きりげんまん、などいかがでしょう。わが主よ」
宥「主ではなくてお妃がいいです」
菫「そうと決まれば、」
小指を絡ませる。
菫は知ってか知らずかその行為は竜人の婚姻の儀であった。
そして、二人は初めての接吻を交わした。
空気の読める三歳児はタヌキ寝入りで事の顛末を見届けた。
よくわからないけど、全てが綺麗に収まったと思う。
「きおく」とやらを失ったが、それでも、この結末に不満はなかった。
ただもう一度、もう一人の紺色長髪と会いたいと、心のどこかで願った。
終わり
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