92:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/05/02(木) 16:48:26.60 ID:3+/L7r7C0
立っても居られなくなったようで、神社の前の石段に座り込んでいた。
「…茄子。大丈夫か?」
『ナスじゃなくてカコですよ〜』
知っている。自分のアイドルなのだから。
完璧に酔っているのだろうか。
『500マニー拾っちゃいましたー。運営の人に返しておきますねっ』
何を言っているんだ。消されたいのか。
日本の通貨は円であってマニーではないのだ。
身体が暖かく疲れてしまったのか、俺の肩に頭を乗せていた。
俺の首を掴み、肩に頬を擦りつけている。
そして、顔をあげて、彼女は。
もう唇に吐息がかかる、そんな至近距離まで彼女は近づいていた。
『…っ、ふふ…ふ、ふふ…プロデューサー』
彼女は俺の膝枕で、長い時間を過ごした。
彼女に酒はよくないのだろうか。
『…あ。プロデューサー…私』
「ああ。もう、大丈夫か?よかった」
『もうすぐ、日の出です…行きましょうか』
そう言って先を進む彼女の顔は…少しだけ、赤かった。
それが酒のせいなのか、それとも。
そして、眺めのいい高台へと足を踏み入れた。
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