過去ログ - むりやり小説ゲーム
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10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage ピーになるの忘れてた]
2013/05/03(金) 22:31:22.00 ID:pD9A7+vQo
―――― 勇者なムスメ 第十三話

「マスタぁぁぁ〜〜、ウォッカ、ロックでぇぇぇぇ!!」

「やれやれ、まだ飲むのかい? これで六杯目になるのだが……、今日は金はあるのか?」

「うん、金はあるっ! 多分……あ、プラダのバッグ、溶けたんだったぁ〜〜あひゃひゃ!!」

「……これで最後にするんだぞ」

時刻は午後の十一時を指している。店内は私以外に客は居らず、マスターのちょび髭さんも暇そうにする中、グラスを用意してくれている。
店内にはジャズのようで、実はサンバのような、良く分からないリズミカルな音楽が流れている。
客席はたったの八つ。テーブル席は無く、カウンターに八つしか席が無い、小さなお店。

そのお店に、謎のシンガーのようなモノや、どの芸能人かも分からない汚いサイン。そして、妙ながに股ポーズをしたぽっちゃりアイドル。
壁にはそういった類の物が雑多に飾られており、その雰囲気が客を遠ざけているとしか思えないで居る。

しかし、そのお店を私は最近気に入って、ちょっとした隠れ家のようにも使わせて貰っているのである。

「で、なんでそんなに小汚い格好なんだ?」

マスターのちょび髭さんが、グラスにお情け程度にしか入っていないウォッカを私に差し出し、言う。
私はそれを受け取り、さっと一口で飲み干しては、ちょっとしたヤケを起こすような勢いで話すのだ。

「あれよ、あれぇ〜、急に月一が来て、トラブっちゃった系」

「全く分からんぞ。なんだ、生理なのか?」

「うわー、ちょび髭さんって、私みたいな超美人なギャルにまでそんなコト言っちゃう系なのぉ〜?」

「……突っ込まなきゃ良かった」

とりあえず、今日はお金が無い為、これ以上お酒を頼めないのだが、今日は紐を用意してある。
それは、上手くいけばそろそろやって来る頃合なのだが、多分その紐は私を避けているので、可能性は低い。

その為、今日はいっそこの店で寝ようか、どうしようかと考えていると……>>11


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