過去ログ - むりやり小説ゲーム
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14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/05/03(金) 22:39:39.92 ID:pD9A7+vQo
その為、今日はいっそこの店で寝ようか、どうしようかと考えていると……大地震到来である。
グラグラと揺れる、なんて甘ったるい言葉じゃ通じないほど店内は揺れ、そして壁に飾るように置いてあったグラスやボトルは落下し、割れていく。
店主のちょび髭さんは、咄嗟の出来事でおたおたと動き、そして結局はカウンターの下で屈み込むという行動に出るのだった。

「後一分もすれば、収まるわよぉ〜、こんなの」

「あんたも何落ち着いてるんだ! このボロ店の天井が落ちてくるかもしれないんだぞ!?」

「う〜ん、震度六強ね。まぁ、大地震の分類かしら」

「一分ってあんた――って、確かに揺れがだんだん収まったような……?」

「今頃、天野家ではちょっとした騒ぎになってるかしら。フフ」

「……ジャスト一分で収まりやがった……」

ちょび髭さんは、ちゃっかり腕時計で時間を見ていたらしく、私の予言に軽い驚きを見せていた。
とはいえ、普通の人間ならば地震というものは恐ろしく感じてしまうもの。何せ、常に大地に足を着いて生きている訳だ。
それが突然揺れ出し、光景が崩れいく。それは本当に恐怖で、生きた心地がしないものである。

「……ちょび髭さぁん、お代わり〜!」

「あんな地震の後で出せる酒なんてねぇ……! ……まぁ、ビールくらいなら生きているのがあるが?」

「ん〜、ビール余り好きじゃないのよねぇ。……でも仕方ないっか。それでぇ〜!」

「畜生、客は来ねぇし、地震に遭うしで、俺も飲まなきゃやってられっか、くそったれ……!!」

そうして、ちょび髭さんが自分もと、生き残ったグラスを手にしグラスにビールを注ぎ込む。
ちょび髭さんがそうしてビールを煽り飲もうとした瞬間、まさかの客の来店で彼の顔は一瞬引き攣り、そして後に晴れやかとなった。

「いらっしゃーせー!!」

「……ここは、居酒屋なのかな? それにしても先ほどの地震のせいだね、随分と荒れているようで」

「せ、席ならこちらを! 今すぐ片付けもしますのでっ!!」

私の今日の紐、白渡様のご来店である。私が笑顔で彼に手を振ると、彼は>>15


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