16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/05/03(金) 22:48:25.60 ID:pD9A7+vQo
私の今日の紐、白渡様のご来店である。私が笑顔で彼に手を振ると、彼は正義の仮面ヒーローに変身した。
仮面ライダーのつもりらしい。自作のお面を着け、仮面ライダーデウスと名乗っている。
「……なんでお面?」
「違うね、変身だよ。そうしなくてはいけなかったんだ」
「どうしてか聞いても良いかしらぁ」
「君がお酒臭すぎるからだよ」
「もぉ〜、どうしてそんな事を言うのぉ〜? くじ引き人事のせいでこうなったの、貴方も知ってるくせにぃ〜」
「とりあえず、余り肩を触らないでくれるかな。ベルトが唸って君をプチッと捻りつぶしてしまうかもしれない」
「只のベルトの曲にぃ〜。……で、正直な話、どうして私って邪険にされてるのかしらね?」
「酒癖が悪いのが一番だね。それよりも……」
彼はその時だけ、仮面を脱いではとりあえずと出されたビールを飲み、何とも言えない顔をする。味が合わないのか、不味いとも言える表情だった。
そんな表情のまま、グラスだけを見つめる彼は言う。どうしてあんな事をしたのかと。
答えは二つあり、簡単だった。世界を救う為の一つの手段、そして、彼女達の第二の人生を、と思ったのだ。
だがその行為に彼は余り快くは思っていない様子である。
「早急すぎる。まだ彼の覚醒には三年弱も月日が必要なのに」
「で、その間に特異点が広がりきっちゃったら、どうする訳ぇ?」
「それは……、こちらでも手段を講じている最中なんだ」
「その割には、随分時間が掛かってる様子ですが〜、社長様」
彼は再び仮面ライダーに変身もとい仮面を着けなおした。そしてこちらに顔を向け……>>17
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