過去ログ - むりやり小説ゲーム
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966:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/05/27(月) 01:06:28.36 ID:nYn1ITp6o
「うん? 別にー? あえて言うのなら、下見?みたいな」

「下見ですって……?」

「…………」

「…………」

そこで、何故か長谷川夢と日和見萌は睨み合う。いや、微かに唇が動いていた。何かを言い合ったらしい。
何を言い合っていたかは知らないが、少し離れた距離に居た俺は、彼女達が何を話していたのかは知る由も無い。
ただ、後程妙に挑戦的な笑顔で応えていた二人が印象的でもあった。

「お姉ちゃんお姉ちゃん、はい、水着!」

「水着って……女物じゃねぇか!!」

「当然だよ、そんなの。だって……女の子だし。乳首丸出しだと恥ずかしいでしょ?」

「いやいやいや、恥ずかしくなんて無いぞ! ほら、どうだ、こうして見せても恥ずかしくあるまいっ!」

「お姉ちゃん……乳首勃ってるよ?」

「ふぇっ!? み、見るな、やっぱり見るなッ!! 恥ずかしいから!!」

しかし今では女子用のスクール水着を着せられるハメとなる。しかも、儚の持っていた水着がぴったり合ってしまった。
つまり、俺と儚は同じサイズで、大体の服は着せ替えっこ出来てしまう訳である。
スク水を身に纏った俺の隣で、具合はどうかと尋ねてくる儚に、戸惑いながら答えるのだ。

「な、なんか……ぴったり張り付いてくる……」

「そういうものだから。慣れると何ともなくなると思うけど」

「で、でもこれは……駄目だ、トランクスタイプじゃないと何か変な感じだ!!」

「……ねぇ、鴨志田君。ううん、鴨志田さん。その格好で、ちょっとモデルになって。ついでにいやらしい行為を――」

「え、エロ本の犠牲にはならん! なって堪るかぁぁぁぁ!!!」

そうして、水浴びしつつも儚から逃げ出し、そしてそれを見た日和見が俺を追い回す。
しかしこの時、まさか最後の一部屋が、日和見で埋まるなんて思いも寄らなかったのだ――。

―――― つづきます


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