過去ログ - むりやり小説ゲーム
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973:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/05/27(月) 01:19:00.46 ID:nYn1ITp6o
〜〜〜 『女と絵本と宇宙人、時々エロ本』 第五話プラス 〜〜〜

―― 私が鴨志田響と出会ったのは、去年の秋の暮れであった。
屋上なんて場所を知り、一人で絵が描ける、のんびり出来ると、色々とその場所に持ち込んだ。
テントや、着ぐるみ、寝袋、お菓子も大量に。そうして、暫くその場所を隠れ家にしようとしたのだ。

クラスには思うように溶け込めなかった。人見知りという訳では無く、人を自分から遠ざけている。
無駄な話は好きでもなく、何かを話しかけられても、精々相槌を打つまでである。次第に私はクラスで一人ぼっちとなる。

けど、それでいい。絵を描くのに雑音は邪魔なのだ。私だけの音楽を心の中で奏でられればそれでいい。
今日も一心腐乱に屋上で絵本を描く。やはり、思うようにはいかないと、色鉛筆を置いた。

「……今日は駄目かな」

そうして、余計なものまで持ってきてしまっていたと、エロ同人誌を鞄の中に押し込み、今日は帰ろうとした。
何故上手く描けないのだろう、イメージが湧かないせいだと、自分で反省点を考えている時であった。

「きゃっ!!」

「うぉっ!! な、なんだ!?」

人とぶつかった。そして、鞄が揺れ動き、エロ同人誌が零れるように落ちてしまう。
不味い、これだけは人に見られる訳には行かない。理由は単純だ。恥ずかしいからである。

「……これ、落ちてるが……エロ本か?」

「あっ……!」

更に不味い事になった。こんな時は>>974するしかない。


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