6: ◆cjitx1hLjk[saga]
2013/05/04(土) 15:31:17.74 ID:YAWJM86vo
リモコンの隣りに腰掛け、ふんぞり返ると
社長室から誰かが出て来たのが見え、慌てて身形を整える。
雑誌記者?それともテレビ局の人かしら?
7: ◆cjitx1hLjk[saga]
2013/05/04(土) 15:32:34.17 ID:YAWJM86vo
「水瀬伊織、14歳。アイドル目指してます♪良かったら応援して下さいね」
「あぁ。応援するよ」
8: ◆cjitx1hLjk[saga]
2013/05/04(土) 15:33:55.33 ID:YAWJM86vo
訝しんで目の前の男を観察する。
頼りなさそうな奴。
メガネも髪型も靴も時計もセンスが無い。
9: ◆cjitx1hLjk[saga]
2013/05/04(土) 15:34:51.48 ID:YAWJM86vo
トップアイドルになってお兄さまを見返してやるんだから。
その一心でこの事務所に来た。
それなのに事務所は狭くて、クーラーも壊れてる。
10: ◆cjitx1hLjk[saga]
2013/05/04(土) 15:35:42.25 ID:YAWJM86vo
「では、親睦を深めてくれたまえ」
私を気にも掛けず、頼んだよ君ィと、言い残して社長室に戻って行くオッサンの背中を睨む。
11: ◆cjitx1hLjk[saga]
2013/05/04(土) 15:45:03.06 ID:oXn/sLfTo
「隣り、良いか?」
「はぁ?せめて向かい側に座りなさいよ。話しにくいじゃない」
12: ◆cjitx1hLjk[saga]
2013/05/04(土) 15:46:22.97 ID:oXn/sLfTo
「はぁ?私はあんたをプロデューサーだなんて認めてないの。分かる?」
「これからの俺の頑張り次第って事だな。精進するよ」
13: ◆cjitx1hLjk[saga]
2013/05/04(土) 15:47:41.66 ID:oXn/sLfTo
「当たり前じゃない!こっちは遊びでアイドル目指してるんじゃないの!」
「アンタにはこれから馬車馬の様に働いてもらうから覚悟しなさい?」
14: ◆cjitx1hLjk[saga]
2013/05/04(土) 16:42:12.59 ID:YcLhHHMyo
───次の日。
またしても私は、リモコンと格闘していた。
15: ◆cjitx1hLjk[saga]
2013/05/04(土) 16:43:10.04 ID:YcLhHHMyo
虚しくなって、宙を仰ぐ。
一息ついたところで頭の悪いリモコンをソファにぶん投げる。
16: ◆cjitx1hLjk[saga]
2013/05/04(土) 16:44:22.27 ID:YcLhHHMyo
伊織「アンタねぇ?おはようじゃないわよ!今何時?」
P「10…時、だけど………?」
伊織「どこの新人社員が10時に出社してくるのよ!」
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