58:1 ◆zQeaVqJpYU
2013/05/19(日) 00:01:29.21 ID:PBP63b40o
そんな非現実な話から数分後。
皆がそれぞれ非現実を受け入れるための静寂を破ったのは、プロデューサーだった。
P「…さて、と。着替えるからみんな少し出てくれるか」
あいつを置いて病室から出ると、
病室の前で貴音が待っていた。
貴音「…皆様にひとつだけ、お願いをと思いまして。」
そう切り出した貴音は、少しだけ微笑んで、こういった。
貴音「今病室におられるプロデューサーとの時間を、そして、動けるプロデューサーとの時間を、どうか大切に。」
そう言い残して、貴音は逃げるように階段へと歩いて行った。
そしてその日、プロデューサーは6年の入院の末、退院した。
P「…よし。じゃあ、帰ろうか。」
そう言ったあいつは、とても不安そうな目をしていた。
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