過去ログ - 安価で女装ギャルゲー風SS part15 -SS速報VIP

過去ログ - 安価で女装ギャルゲー風SS part15

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975: ◆EEWQeQ.ZIg[saga]
2013/05/31(金) 22:41:30.35 ID:MBmejNQ2o
2、もういいや

貴方は虚弱と一緒に登校した。

その、最中の事だった。

虚弱「……あ」

貴方に支えられながら、虚弱はのろのろと歩いていた。周囲には既に他の生徒の姿は無い。
そんな時間だった。虚弱は聞き逃してしまいそうな声を上げた。

貴方が何事かと反応したのは、その直後、虚弱の体が急に重くなった時だった。
項垂れ、顔を見る事はできない。しかし歩く素振りすら見せない足で、察する事は容易だった。
虚弱の体は力が失われたかのようだった。虚弱は気を失っているようだった。

貴方「虚弱、さん……！」

貴方は慌てて、しかし冷静に、虚弱の体を支え直す。
ゆっくりその体を落とし、虚弱の体を地面に座らせるようにして、様子を窺う。

呼吸はしている。しかし過度だ、息が荒い。
額には、焦りを加速させるには十分な程の汗が滲んでいた。
太陽にやられたのだ。ここにきて、虚弱の体力が尽きてしまった。

貴方「そんな……」

忌々しく、太陽を見上げる。姿を見る事ができないそれが、図々しく思える。
その偉さがあれば、虚弱をここまで苦しめて良いのか。どうしてそこまでして嫌うのだ。
頭を駆け巡る太陽への恨みを振り払い、貴方は考えを巡らせる。

貴方は

1、広場の休憩所に避難
2、保健室に……！
3、呼びかける
4、自由行動

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