過去ログ - 安価で女装ギャルゲー風SS part15 -SS速報VIP

過去ログ - 安価で女装ギャルゲー風SS part15

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988: ◆EEWQeQ.ZIg[saga]
2013/05/31(金) 23:36:43.58 ID:MBmejNQ2o
そうして、一人で勝手に悶えている内に、虚弱は目を覚ました。

虚弱「ん……」

童話のお姫様が魔法を解かれ目を覚ますシーンがある。
貴方の目が未だ腐っていないのであれば、虚弱の顔は正しくそのように映った。

貴方「あ……虚弱さん」

虚弱「……あれ。ここ……どこ……？」

虚弱は目だけを動かし、状況を確認する。
貴方がいるのは認識できたようだが、どうして貴方が虚弱を見下ろしているのか。
どうして保健室ではないのか、どうして横になっているか。それが、分からないようだった。

貴方「広場です、休憩できる場所があったので……」

貴方「虚弱さん、急に気を失ったみたいだったから、ここに運んだんです」

虚弱「……ああ……そうなんだ……」

そうなんだとは、随分他人事のようである。その時の記憶が無いのだろうか？
もしかしたら、もっと前に、既に意識を失っていたのかもしれない。
もしそうなら、貴方は虚弱の事をちゃんと見ていなかった事になる……。

虚弱「…………膝、枕？」

貴方「あ、はい。枕無しでここに寝転がるのは、辛いだろうと思って」

虚弱「……ふーん」

貴方「……大丈夫ですか？」

虚弱「…………起きたくない」

貴方「そうですか。では、もう少しこうしていましょう」

虚弱「……がっこー、は……？」

貴方「自主的に休みました。どうせ虚弱さんが心配で身が入らなかったでしょうから、問題ありません」

問題しか無いような気もするが、それはそれ。

虚弱「…………ごめん、ね……私の、せいで……」

虚弱は目を隠すように目の上に腕を置き、ぼそりとそう言った。

貴方は

1、自由行動
2、「気にしないでください」
3、「だったら今は休んで」
4、黙っていよう

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