7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/05/06(月) 15:08:07.76 ID:UdoHj3Y+0
さっきからずっと、耳鳴りのような遠い砂嵐の音が聞こえている
8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/05/06(月) 15:09:31.32 ID:UdoHj3Y+0
彼、織斑一夏は、この果てしなく続く砂漠をたった一人で、もう何時間も歩き続けていた
9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/05/06(月) 15:12:06.48 ID:UdoHj3Y+0
さっきから聞こえていた砂嵐の音が、徐々に、何かもっと別の、高いトーンの音に変わっていくように感じる
10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/05/06(月) 15:13:33.03 ID:UdoHj3Y+0
一夏はふと、その声に呼ばれたかのように、ゆっくりと振り向く
11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/05/06(月) 15:17:23.67 ID:UdoHj3Y+0
数え切れないほどの、輝くチョウが空を埋め尽くし、絡み合うように舞っている
12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/05/06(月) 15:18:42.20 ID:UdoHj3Y+0
だが不思議な事に、一夏はこれを幻覚だとは感じなかった
13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/05/06(月) 15:21:34.59 ID:UdoHj3Y+0
このチョウたちは、自分を迎えに来たのだ
14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/05/06(月) 15:24:39.72 ID:UdoHj3Y+0
もはや、自分がここにいる理由は全く思い出せなかった
15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/05/06(月) 15:27:09.37 ID:UdoHj3Y+0
このチョウたちは、自分を何処へ連れてゆくんだろう
16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/05/06(月) 15:30:52.50 ID:UdoHj3Y+0
「一夏!」
17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/05/06(月) 15:34:51.75 ID:UdoHj3Y+0
声がする
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