過去ログ - 雪ノ下雪乃「比企谷君、その…少し、相談があるのだけれど」
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18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/06(月) 15:55:15.60 ID:uUvSD5h5o


「…私だってあなたにこんな事を頼むのなんて非常に遺憾よ。ただ、一人で選ぶよりは誰かに頼った方がいいのは明らかだもの」

「…………」

驚いた。素直に。あの雪ノ下がこんなことを言うなんて。俺が知っている雪ノ下雪乃は、たとえそれが賢い選択だと知っていても、俺みたいな人間に頼るなんてことをよしとしなかったはずだ。

あいつも、変わり始めているのか、それとも――

「あなたに頼るなんて全くもって非常に大変すごくとっても残念なのだけど」

と、明らかに見下した眼で述べた雪ノ下。

――俺の信頼度が上がったとかじゃないらしかった。

「…お前やめろよその眼。中学の時の調理実習で『あ…比企谷君は…その、卵、割ってくれるかな?』って言われた時思い出すだろうが」

「……相変わらず残念すぎる半生を送っているのね貴方は」

「うっせ。お前だってたいして変わらんだろうが」

「いえ、私は全くそんなことはなかったわ。少なくとも調理実習においては」

…なんだと。こいつまさか料理スキルを利用して輪の中に入れたとでもいうのか。俺なんて料理スキルを利用しようとして卵片手で割ったら『…うわ、やっぱナルヶ谷だぜ』って言われまくったんだぞおい。

「……私が1人で班に割り当てられた課題をすべてこなしていたもの」

「……………」

ああ、そうだった。そういやこいつそういう奴だったわ。

容易に想像がつく図だ。後ろで班の女子が楽しくお喋りしてるあいだ黙々と1人料理してたんだろうな。


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