過去ログ - 女モバP「スカウトした経緯とか理由とか」凛「へえ」
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38:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/05/09(木) 03:53:50.35 ID:+Fe3XDhAo
 理由は人によっては怒りそうだった。
 けどその言葉は嘘に聞こえなくて、この人となら一緒に走っていけるかもって。
 ――そう思った。

「決めた」

「何をだい?」

 ハナコに慣れたプロデューサーは、ハナコの頭を撫でたりして楽しんでた。
 
「私、アイドルになります」

「……いいの? 厳しい世界だよ? 私は新米だし色々迷惑かけると思うよ」

 プロデューサーは立ちあがると私の目を真っすぐ見据えて言った。

「スカウトしておいてそれは無いんじゃないんですか? プロデューサー」

 私はここで初めてプロデューサーって呼んだんだ。
 その時のプロデューサーの顔ったらなかったなあ。涙目になってるんだもの。
 ポケットに入ってたポケットティッシュを手渡すと、後ろを向いて色々してたね。

「ありがとう。よろしくね、凛ちゃん」

 プロデューサーの差し出した手に私は答える。
 柔らかくて、ちょっとだけ冷たい手だったけれど、内心興奮していた私には丁度よかった。

「よろしくお願いします。私の事は呼び捨てで構いません。その方がいいと思います」

「じゃあ凛も普段通りで構わない。新米のプロデューサーと、まだまだアイドルの卵、一緒に頑張っていくんだから」

「……わかった。これからよろしくねプロデューサー」

 この後、プロデューサーが家に挨拶にいって一緒にご飯食べたり、父さんが帰ってきて反対されたりして大変だったけど、これは関係ないね。
 本当の意味で、プロデューサーとアイドルの信頼を築いていくのは結構時間かかったかな。


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